組み合わせ  

問題(目標75秒/240秒)

 中が見えない箱の中にボールが10個入っており、このボールには1から10までの数が
それぞれ1つずつ書いてある。いま、この箱の中から順番に4回ボールを取り出すとき、
ボールに書かれた数字が1回目<2回目<3回目<4回目となる確率はいくらか。
 ただし、1度出したボールは箱の中に戻さないものとし、他のボールと同じ数字が書いてある
ボールはない。

1 1/12
2 1/21
3 2/21
4 4/21
5 1/24

 

 

 

 

 

 

 

実戦の考え方(効率の悪すぎる解き方をしてしまいました(汗)

1回目に1を引く確率が1/10、2回目に2を引く確率が…と全ての確率を掛け算で考えたら割にあわなさそうなので
確率の原点(求める組み合わせ/全ての組み合わせ)を考えます。

ということで、数字が1回目<2回目<3回目<4回目になる組み合わせを考えてみます。
数字の小さい方(?)からしらみつぶしに考えてみましょう。

4回の数字が
(1,2,3、○)となる場合の数…7個(○に4〜10)
(1,2,4、○)となる場合の数…6個(○に5〜10)
(1,2,5、○)以下略…5個
(1,2,6、○)…4個
中略
(1,2,9、○)…1個(○には10のみ)

つまり、(1,2、?、?)と引く組み合わせは1+2+3+4+5+6+7で28通りあります。

次に、
(1,3,4、○)…6個(○に5〜10)
(1,3,5、○)…5個(○に6〜10)
中略
(1,3,9、○)…1個

(1,3、?、?)の組み合わせは1+2+3+4+5+6で21通りです。

法則が見えたので、もういちいち数えません。
(1,4、?、?)…15通り(1+2+3+4+5)
(1,5、?、?)…10通り(1+2+3+4)
中略
(1,8、?、?)…1通り(1,8,9,10の取り方のみ)

これで、最初に1を引いた場合の(条件にあう)組み合わせ
1+3+6+10+15+21+28で84通りとわかります。

次に、最初に2を引くパターンをしらみつぶしで数えます。
(2、3、?、?)…21通り(1+2+3+4+5+6、上の応用)
(2,4、?、?)…15通り(1+2+3+4+5)
中略
(2,8、?、?)…1通り

最初に2を引いた場合は、
1+3+6+10+15+21で56通りとわかります。

続きはおおよそ予想通りです。
最初に3を引いた場合は35通り(1+3+6+10+15あるいは56-21)
最初に4を引いた場合は20通り(1+3+6+10あるいは35-15)
最初に5を引いた場合は10通り(1+3+6
最初に6を引いた場合は4通り(1+3
最初に7を引いた場合は1通り(7,8,9,10の順で取るしかありません)

これで、1回目<2回目<3回目<4回目となる組み合わせ
1+4+10+20+35+56+84で210通りとわかります。

けっこうワンパターンで終わったのでここまで普通に計算してしまいました。

 

ボールを4回取る組み合わせは全部で10=10×9×8×7=5040通りなので、
求める確率は210/5040=1/24となります。

 

正解、5

解説

 もっといい解き方がある人は教えてください(笑) 

*追記*(05/02/10)

こじろさんより、以下の書き込みをいただきました。
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まず10個のボールからある4つのボールを選ぶ確率は1。
そして選んだ4つの数字の並べ方は全部で4P4=24とおり。
4つの数字の並べ方のうち、1回目>2回目>3回目>4回目となる並べ方は1とおり。
だから答えは1/24。

最初のボールが10個でなくても同じ答えになるような気がします・・・

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全くその通りでした(汗)
しいて言えば最初の行、「確率は1」はわかりにくいかもしれませんが、
要するに取ったボール4つの並べ替え確率と同じになるようです。

 

以下、どうでもいい内容となります(笑)
(以前の解説部分です。一応恥さらしに取っておきます(汗))

 一応、数列の和の公式を使えば
「1+2+3+4+…+n」の答えはn(n+1)÷2に(n=7のとき28)
「1+3+6+10+…+n個目」の答えはn(n+1)(n+2)÷6(n=7のとき84)
「1+4+10+20+45+…n個目」の答えはn(n+1)(n+2)(n+3)÷24(n=7のとき210)
 となることはわかりますが、この式そのものを覚えている人はほとんどいないでしょう(使える範囲が狭いので)。問題を解いている途中にこの式を求めることも普通にできるのですが、この問題でははnが7個目までなのでnを使って上の式を導くより自力で計算した方が早いでしょう。(答えの確認のためならありかもしれません。ただしこの問題の場合、選択肢を見て一致する数字があれば自信が持てそうです。)

 結果的には確率の問題ですが、内容はほとんど組み合わせの問題でしょう。
 9問目と10問目は何もない状態(元ネタなし)から問題を作ってみたつもりですが、冷静に見直してみるとやっぱりどこかで見たことあるような気もしますね。正解がわからない不安があるので、やはり問題をアレンジする方が楽でした。