倍数(←問題のテーマ)
問題(目標60秒/180秒) | (←目標時間。左側は「最終的にこれ以内に解ければ必勝体制」) (右側は「できればこれぐらいで解きたいという時間」の目安。苦手な人には厳しめかも。) |
(この部分が問題) 5で割ると3余り、6で割ると4余り、7で割ると5余る最小の自然数を8で割った余りを求めよ。 1 0 |
実戦の考え方 | (←私が実際に考えたらこうなったというもの。決して模範解答ではありません。) (あくまでいち個人の考え方の例です。) |
すぐに解法を思いつかなければ実際に書き出そうとしてみます(←この考え方が重要)
・5で割ると3余る数…3,8,13,18・・・
・6で割ると4余る数…4,10,16,22・・・
・7で割ると5余る数…5,12,19,26・・・
1つ1つ数えていったら、キリがありません。
「何か法則があるはずだ」と思えてきます(←たまに法則が非常に見つけにくい問題もありますが…)
割る数=余り+2となっていることに注目してみます。
書き出した数に全て2を加えてみると…5の倍数、6の倍数、7の倍数が並びます(←これに気付くがどうかが勝負)
つまり、問題文の「〜○○余る数」が「割り切れる数」であれば、求める自然数は5と6と7の最小公倍数です。
5*6*7で210ですね。
ここから2を引けば元の(書き出した)数に一致するはずなので、問題の条件にあった自然数が求まります。
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具体的に書いてしまうと、
・5で割り切れる数…・・・200,205,210
・6で割り切れる数…・・・198,204,210
・7で割り切れる数…・・・196,203,210
なのでここから2を引けば
・5で割ると3余る数…・・・198,203,208
・6で割ると4余る数…・・・196,202,208
・7で割ると5余る数…・・・104,201,208
となるはずなのです。
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つまり、問題文に合う最小の自然数は208なので、これを8で割った余りは0になります。
正解、1
解説(「どうしてこう考えたか」のという理由や、問題の裏にある設定などいろいろ解説。)
似たような問題はけっこうありそうなので、解き方を覚えてしまっていれば何も書き出さずに30秒程度で解けるかもしれません。最近の上級・中級試験ではもう1ランク上の問題の方が出そうですが、この問題の考え方は押さえておいた方が安心できます。