濃度  

問題(目標105秒/210秒)

 濃度10%の食塩水が200gある。この食塩水のうちある重さの食塩水を捨て、それと同じ重さの水を補いよくかき混ぜる。次に、初めに捨てた重さの2倍の食塩水を捨て、それと同じ重さの水を補いよくかき混ぜたところ、濃度7.2%の食塩水が200gできた。初めに捨てた食塩水の重さとして正しいのは、次のうちどれか。

1 18g
2 20g
3 22g
4 24g
5 26g

 

 

 

 

 

 

 

 

実戦の考え方

食塩の量に注目してみます。

最初20g(10%)ある食塩が、2回の操作によって14.4g(7.2%)になっています。

問題にそって方程式を立てると…【20×(1−x/200)(1−x/100)=14.4】

いきなり解く気は起きないので、選択肢代入法を実戦してみます。一番楽そうな2.の20gから。

 

最初に20gある食塩のうち、10%(食塩水200g中20g)を捨てると食塩は18gになります。

18gの食塩のうち、20%(200g中40g)を捨てると食塩は…14.4gに。

答えが出てしまいました。

 

正解、2

解説

 問題の数字を少し考えてみると、選択肢3のように22gを捨てて補充してから(2回目の操作で)44gを捨てたりすると、最初にあった20gの食塩が14.4gなどとキリのいい数字になることは考えにくいです。なぜかというと、1回目の操作で食塩が17.8gとなり、ここから2回目の操作で22%(44g)捨てた時に食塩の残量が少数第1位までで収まるはずがないからです。そう考えると、選択肢1から代入してしまっても、そこで失敗した段階で「正解は20gではないか?」と予想することができます。
 このように、桁数など数字の細かいところに着目する技もあります。もちろん、桁数だけでなく約数(倍数)もですね。

 東京都の問題より