速度  

問題(目標50秒/120秒)

 ある仕事を仕上げるのに、A〜Cが共同で行うと6日かかり、Aだけで行うと15日かかり、Bだけで行うと12日かかる。今、Cだけで仕事を行うとすると、要する日数はどれだけか。ただしA〜Cのそれぞれが行う仕事量は一定である。

1 20日
2 24日
3 30日
4 45日
5 60日

 

 

 

 

 

 

 

 

実戦の考え方

仕事の量を整数で仮定します。6,15,12の最小公倍数は60なので仕事を60個とおきます。(これが最重要!

A〜Cで仕事をすると6日なので、 A〜C3人では仕事が1日に10個片付きます
Aだけで仕事をすると15日なので A1人では仕事が1日に4個(60個÷15日)〃
Bだけで仕事をすると12日なので B1人では仕事が1日に5個(60個÷12日)〃

Aが1日4個、Bが1日5個、A+B+Cで1日10個の仕事が片付くのだから
Cが1日にできる仕事の量は1個です(10−4−5=1)。

よって、Cが1人で60個の仕事をこなすには、60日かかります。

 

正解、5

解説

 xとかyを使ったり、分数の方程式を立てる方法は試験で役に立ちません。役に立つのは考え方だけで、あとは方程式を解く練習になるぐらいです。まず仕事の量を適当に仮定すれば、あとはわかりやすい割り算や引き算だけで各個人が仕事をやる速さを求められます(正確には、速さの比なのですがこの試験では問題になりません)。
 この手の「仕事の速さ」を求める問題では、この解き方が最強最速であると確信しています(誇張表現)。また、仕事の速さの問題はまだ複雑になり得る余地がたくさんありますが、この仮定法が使えないということは基本的にありません。少なくとも、筆者の知る限りでは。(多少使い方は応用しますがほとんど同じです。)