速度2

問題(目標50秒/180秒)

 あるプールには、常に一定の速度で水が流れ込んでいる。このプールには5つの排水口があり、水を排水する速度はどれも同じで一定である。3つの排水口を開いていたところ、最初にあった水200トンが増えて10時間で400トンになった。それから排水口を5つとも開いたら20時間で水がなくなった。では、最初から5本の排水口を全て開いていたら何時間で水がなくなっていたか。

1 6時間
2 8時間
3 10時間
4 12時間
5 16時間

 

 

 

 

 

 

 

実戦の考え方

5個の排水口が開いていると、400トンの水が20時間でなくなります。(問題文に明記してありますね)

最初に水は200トンあったので、つまり最初から排水口を5つ開いていれば
水は10時間でなくなるはずです。

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400トンの水が20時間でなくなるのだから、同じ条件なら
200トンの水が10時間で…というのは明らかですね。
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正解、3

解説

 この問題は、過去に地方上級で出たという問題と(計算の内容は)ほぼ同じです。あまりに何も考えずに解けたので、本当にあっているのか疑いました。ご安心ください。この解答であっています。「作り」すぎて裏をかかれてしまった問題といえるでしょう。もちろん、xやyなどを使って方程式を立てても同じ答えになります。
 この例はちょっと極端かもしれませんが、とにかく問題を見たら「簡単に解けないか」と考えることに力を注ぎましょう。正攻法を考えるのはその後でも、時間がある時でも構いません。方程式で解いた人は、それはそれで実力のある証拠ですが、少し視野を広げてみるのもいいのでは?速度については、もう少しいろいろなパターンの問題を出していくつもりです。

 ちなみに某「光速」を名乗る参考書では、この問題を解くのに「プールに流れ込む水の速さ=a」「排水口1つの速さ=b」「求める時間=x」とおいて方程式を立てています。光速を名乗る割にはやる気が感じられません。(笑