論理  

問題(目標40秒/80秒)

 ある集団について調査をしたところ、次のA〜Dのことがわかった。ここから確実に言えるのは1〜5のうちどれか

  A:数学が得意な人は英語が好きである。
  B:音楽が好きな人は社会も数学も得意である。
  C:社会が得意でない人は美術が好きである。
  D:英語が好きな人や美術が好きでない人は国語が得意である

1.数学が得意な人は社会が得意である
2.国語が得意でない人は社会が得意でない
3.美術が好きな人は英語が好きである
4.音楽が好きな人は国語が得意である
5.英語が好きでない人は美術が好きである

 

 

 

 

 

実戦の考え方

・選択肢5.に出てくる「英語が好きでない人」に注目する。
・A〜Dから「(文の最初の方にある)英語が好きでない人「(文の後半にある)英語が好きな人」を探す
・Aより、英語が好きでない→数学が得意でない(対偶)
・Bより、数学が得意でない→音楽が好きでない(対偶)
「英語が好きでない」、ということから「美術が好き」である(5.の文の意味ですね)ということはいえない
・選択肢5は×
・同様に選択肢4調べると「音楽が好き→数学が得意(Bより)→英語も好き(Aより)→国語が得意(Dより)」となりこの肢が正しいといえる。
・時間に余裕があれば、選択肢1〜3が間違っていることも確認する。

 

正解、4

解説

まずは選択肢5.から見ていきます。

この類の論理問題では間違ってもA〜Dの文章から読んではいけません
大幅なタイムロスです。A〜Dを論理記号(→など)で結ぶのは解けそうにない問題のみ)

答えの選択肢から読むのは時間短縮のためです。これ重要です。

「考え方」の2行目についてですが、選択肢5.の「英語が好きでない人は美術が好きである」の前半に着目しています。つまり、A〜Dの文では「英語が好きでない人は○○」という条件(命題)か「△△な人は英語が好き」という文しか使えないはずなのです。
前者の条件文なら英語が好きでない→○○とそのままですし、後者の条件なら対偶を取れば英語が好きでない→△△でない、と言い換えられるので肢5.に当てはめることができるのです。こうして探すとAのみがこれに当てはまります。すると数学が得意でないということがわかりますので、これを続けてどうにか「美術が好き」(5.の後半)にたどり着かないか探していくのです。

このような問題では、こうやって、答えの選択肢から順につぶしていく方法が早いです。
ちなみに選択肢5.から見ていくのは、問題作成者の心理を考えると選択肢の後半に答えがいきやすいという根拠によります。5.からが絶対に早いというわけではありませんが、この手の「読ませるor時間を取らせる」問題では特にこの傾向が強く感じます。まあ、おまじない程度に考えてもよいですし選択肢1.から見ていくのも悪いとは言えません。私は答えの選択肢が文章の問題は5.から見るようにしていました

 

ちなみに、この問題なら慣れれば30秒以内で決着がつくでしょう。慣れていなくても、90秒以内では終わらせたいところです。