戦略
まず、自分はどの区分の試験を受けるのか。これを決めることは、人によってはとても重要です。どこでも似たり寄ったりの試験をする場合もありますが(埼玉県と千葉県の筆記試験など。おそらく。)国2を受けるべきかどうかとか、あるいは県と政令指定都市どちらを受けるか迷っている場合などは、早めに決めておいた方が負担はだいぶ軽くなります。重点的に勉強すべき科目がわかってくるのは大きな違いです。倍率を見てから決めようという考えも持ってしまいそうですが、早めに決めないと勉強の効率が下がってしまうことも常に念頭に置いてください。どうしても行きたい自治体があるのであれば、例え併願する場合でもその自治体で行われる試験に合わせた科目に重点をおきましょう。 重点を置く自治体が決まれば、そこではどのような配点になっているかを調べます。また、それ以上に重要なのが教養試験で何問答えれば良いかです(もちろん専門もです)。全50問必答なのか、55問中45問選択なのか、50問中40問なのか、90問中50問なのか… これを知っておけば、知識問題のうちいくつかの科目は勉強しなくて済みます。作戦の立て方の幅が出てきます。ただし、どうやっても知能問題は避けて通りにくいです。また、問題を選択できるという条件は全受験者にとって同じなので、合格に必要な点数も上がりやすいということは忘れてはなりません。「少数の科目の細かいところまで完璧」にするより「幅広い科目の重要なポイントを覚える」方が得意な人は、たとえ自分の得点率が下がっても全問必答の方が合格する可能性はかなり高いといえます。世の中、物理とか数学は全くダメとか、世界史&日本史&地理は絶対に無理と決めてかかる人の方が圧倒的に多いのですから。(もちろん、無理に詰め込みすぎて点数が取れない程度なら最初からやらない方がいいです。どの科目も5割以上取れるのならそれで十分なのですから。) そして、実はこれが一番重要であるかもしれないのですが、一般教養以外の試験とのバランスも取らなくてはなりません。2次試験のことはまだ考えなくても良いですが、1次の他の試験との配点は当然考えます。他の試験といえば、専門、論文(2次のことも多い)が多いでしょう。もし本命の1次試験が「教養+専門選択+専門記述+論文」であれば、教養の比重は低めなので専門、論文にも力をかけましょう(といっても、論文はしっかり練習できるなら2〜3ヶ月前からで十分ですが)。もし、「教養+専門選択」のみであれば、教養の比重は高いのでなかなか手を抜けないことになります。 |