自然科学

 自然科学は人文科学と違って各分野のつながりが難しいという人がいますが、歴史にくらべれば化学はカワイイものだ…と思えます。数学の知識も、物理以外はほとんどいらないです。ただし、独学するのが難しめなのは否定できません。参考書、予備校選びは慎重に。

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○物理

 とにかく、力学と呼ばれる分野が重要です。物理の出題が3問あればうち必ず1問は出ます。しかも、最初は理解しにくいもののパターンはほぼ一定三角比さえわかれば何とかなります。理解さえしてしまえば実はかなり楽なようです。(その「理解」が難しいので教え上手な人あるいは本が重要なのですが…)本に書いてあっても、問題で使わない公式はどんどん消していきます。残る式は10個程度です。
 余裕があれば電気もやりましょう。オームの法則とか回路がけっこう出ます。式は力学より簡単です。その他は、物理が得意な人だけやればいいと思います(ただし、電子や波の分野は知識問題に近いのでやってみてもいいかも)。
 あと、物理をやるなら何に注意すればといったら、ダントツで「単位」です。それぞれの文字の単位をあわせれば、そう簡単には間違えません。

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○化学

 物質や原子の性質がとにかく多いです。理論的にも体系があるし、暗記だけでもけっこう解けるので理系でなくてもそこそこ点数になります。出てくる問題のパターンも生物よりだいぶ少ない気がしました。ただし、計算が複雑になる蒸気圧などは諦めた方が楽そうです(熱とかボイル・シャルルはわかってしまえば簡単)。無機化学、有機化学は、「科学」が好きな人でないとちょっと辛い分野ではないかと思います(地方上級ではほとんど出ないようです)。これは知識問題に近いです。とにかく、原子・分子の構造、物質の性質だけでもやっておきましょう

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○生物

 化学よりは雰囲気が理系っぽくない感じはしますが、生物が好きでないとけっこう辛いです。植物とか動物の形態とか覚えることが多く、しかも化学に比べてどこが出やすいというポイントが少ないと思います。個別の名前とかが多すぎ。出題数も多くないしそれほど割には合いません。しいていえば、ヒトの体と遺伝の問題は出やすいようです。全分野を網羅するのは厳しいので、わかりやすいところに絞って勉強した方がいいかもしれません。参考書、他の科目と相談しながらどの程度やるか決めましょう。
 私が化学、地学の方が比較的やりやすいと思っているだけなので、日本史よりは楽かもしれません。 確かに、難しい方程式や頭を使う場所は多くないですから。(遺伝や光合成付近を除く)

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○地学

 出題数が少なくなければ、自然化学の中ではダントツでお勧め。量も少ないので全範囲をこなすこともできますが、岩石、地球の歴史(これは地理と少しかぶります)はあまり出なさそうなのでパスしてもいいでしょう。ちょっとだけ分数の計算などを使うところもあります。他の分野はだいたいどこも出ますが、太陽系に関する問題と地球の地・空・海に関する問題はよく出ているような印象があります。地学に関しては、最初からやって地球の歴史以外は制覇するぐらいの気持ちがほしいところです。社会科学と同じく、正答率7割程度が目標。あちらより問題が簡単な分、もっと取りやすいかもしれません。

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○数学

 確率、組み合わせに関しては数的推理でも使うので勉強しておいた方がいいです。あと、分数の計算ぐらいは最低できないと厳しいでしょう。数学を単独で勉強するのはけっこう大変だと思いますが、2次関数を使った問題は最大、最小を求めたりと頻度が高いです。国家公務員の方面では微分、積分が出てくるみたいですが…数学が得意な人以外はまず手がつけられないのではと思います。物理よりははるかにハードルが高いと思います。他に勉強するなら、整数問題と数列の出題が多いです。このあたりまで押さえれればまず大丈夫です。さらに進めるとしても対数関数の計算ぐらいまでにとどめておきましょう。

 

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